NHK Eテレで2月13日(月)に『スイッチインタビュー「小倉智昭氏 × アルボムッレ・スマナサーラ」EP2』。前回のまとめ記事の続きです。
話題は、ベストセラーになった「怒らないこと」にスイッチします。
怒らないこと
[放送から引用]

長老
私は個人的には、怒る人はどこかで才能が欠けていると思うんですよ。
同じ職場であっても、それぞれ才能があって職場にいるんだから、部下や仲間に怒るっていうことは、その人には、ちょっと何か才能がないとか、経験がないとかね。だから自信をもって生きていれば、怒る必要はないんですね。

怒らないこと」を読んでいて気が付いたのは、僕は失敗して怒られることはあっても、自分が後輩を怒ることはしなかったんですよ。『とくダネ』という番組をやるのに250人のスタッフがいるんです。その欠点を見るとどんどんマイナスが増えてしまって、その人の悪いところしか見えなくなるじゃないですか。

長老
うんうん。

「スタッフを大事にするということは、自分も大事にされるんだ」ということがわかるようになったんですね。それが22年間というひとつの番組の記録をつくったのかな、と思うんですよ。違いますかね?

長老
私は別なことを考えているんです、墓石の次の文(笑)

墓石の? 次の文章はなにかありますか(笑)

長老
出ました。
「あなたの人生はあなたが自分だけで築いたものではありません。
大勢の人々の優しさと支えがあって、その協力によってできた作品だよ」という文章です。

いいですね。そう思ってやってきました。
お釈迦様はそういう風に言ってくれますかね?

長老
仏教はお釈迦様がサンガ(僧団)という我々の組織をつくって、「互いに心配し合いなさい。あなたには、もう父親も母親も家族もないんだ、と。この社会でみんなでいたわりあって、協力しあって、頑張ってください。そうすれば解脱に達しますよ」と。

いつまでたっても天狗で「オレだ」「俺さまだ」とやっていたら絶対にダメですよね。

長老
絶対にダメになる。
夢を持つな、目標を作れ
[放送から引用]

僕、小学校5年のときにね、吃音があまりひどいからずっと学校の教室に飾る七夕に「どもりが治りますように」って書いていたんです。でも3年経っても全然治らないので、父親に「七夕って嘘だ。夢なんか叶わない」って言ったら、父親が「智昭、夢を持つのはやめろ」って言ったんです。

長老
なるほど。

「夢は夢で終わることがあるんだ。成功するという人は、成功したから『夢は叶う』って言うんだ。夢を持つんだったら目標を持ちなさい。目標をもって、それがもしもできたらさらに上を目指せばよいし、それがもしできなかったら下の段階の目標を持てばいいだろ、お前は目標を持ちなさい」。

長老
なるほど。

それが父の教えで、その教えだけは今でも守ってます。

長老
これはすごい言葉だと思いますよ、私も。
なぜなら私も夢にものすごく悪口を言う性格なんです。私は敵にしているんです。

夢が敵?(笑)

長老
うん、夢を持つなよ、と。あれは悪魔や、と。みんな「ええ?」と思うんだけど、みんな心理学的なシステムを知らないんですね。
夢っていうのは妄想だから、なんでもできるでしょう? 例えば、オレは次にどこかの国の王になってやるとかね。アメリカの大統領選挙に出てやるぞ、とかね。どんな夢でも作れますよ。だから夢って、ものすごい悪魔なんです。

はあ。

長老
夢はほんとにもう、持ってはいけない。だから目標を作るんです。

なんか、親父と話しているような気になってきました(笑)

長老
で、私はお父様が、我々にすごい言葉を残したと思いますよ。だからそれはお父様の墓石の言葉なんです。

「夢を持つな、目的を持て」。
世の中では夢を持つことが推奨されているので、「夢は持つな」という話を初めて聞いた方はビックリされるかも知れません。このテーマは、養老孟司先生とスマナサーラ長老の対談『希望のしくみ』で詳しく取り上げられています。20年前の本ですが、入手はしやすいと思います。気になる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
小倉智昭さんとスマナサーラ長老対談は、前編・後編で各30分ですが、内容が盛りだくさんです。
この続きは別の記事としてまとめますので、しばらくお待ちください。